危険な愛に侵されて。







休日が終わり、また始まる一週間。

今週が終われば冬休みに入るため、頑張ろうと気合いを入れるけれど。


月曜日は先が長く感じるため、気が重い。

日に日に下がる気温に冷たい風が吹けば、自然と体が震える。



「寒そうな格好してんなぁ」
「……ひゃっ、びっくりした…」



突然声をかけられ、肩がビクッと跳ねた。

振り向けばそこには祐樹の姿があり、私の反応を見て小さく笑っている。


「ビビりすぎ…って、どうした?
ちょっと唇切れてるぞ」

けれど祐樹はすぐ私の怪我に気がついた。


先日、男に暴力を振るわれた際、唇が切れて腫れてしまったのだ。

そこまで目立たないはずなのに、祐樹はすぐに気がついてしまう。


「えっと…乾燥してるからかな。切れちゃったや」
「……乾燥でそんな切れんのか?」

「だってカサカサだから、私の唇。
ほら」


そこまでカサカサではないけれど、大げさにアピールしてみる。

すると祐樹は頬を赤らめ、顔を背けてしまった。


「祐樹?」
「静って本当、鈍感だよな」

「はい?」


さすがに今の行動で祐樹が照れた理由がわからない。

けれどそのおかげで切り抜けられたため、結果オーライということにした。