じゃあ秋崎さんは、私を利用して殺させようとした……?
今まで私は復讐を叶えるため、たくさんのことを秋崎さんから教わった。
心から恩師であると思っていた。
けれど───
ただ利用されていただけだとしたら。
秋崎さんも私の両親を殺した相手が知らないということだろうか。
どうしたらいいのだろう。
これから私は。
あれから一切連絡は来ないし、“裏の世界”での行き場をなくす。
「静音ちゃん、もうすぐご飯だって!」
その時、嬉しそうな彼女の声が聞こえてきてはっと我に返る。
「あ、そうなんだ…」
「神田くんの家のご飯ね、和がメインでとても美味しいの!」
余計なことを考えるなと自分に言い聞かせる。
もし利用されていたとしても、“強さ”を与えてくれたのは秋崎さんに変わりないのだから。
「白野、ここの飯好きだよな」
「うん、大好き!
家だと和食は定番のものしか食べないから」
雪夜の言葉に、彼女は嬉しそうに頷いた。



