「静音ちゃんも泊まるの…!?
やった、嬉しい。私も泊まるの!」
慌てて否定しようと思った頃には、もう彼女が嬉しそうに目を輝かせていて。
もし否定しまったらその瞳は悲しげに変わるんだろうなと思うと、今更何も言えない。
「そ、そうだよ…泊まる予定だよ」
「じゃあたくさんお話しよう。
夜も一緒に寝たいなぁ」
目を細め、ふわりと優しく笑う彼女。
もし私が男だったらきっと勘違いしているような発言だ。
この子、本当に危ない。
神田という男にすぐ食べられてしまいそうだ。
見た感じ、まだ食べられたような様子ではないけれど。
「ダメだよ、未央。
未央は俺と寝るの」
けれどさすがの神田もこれには不服なようで。
私たちに近づきながら否定の言葉を口にした。
彼女にデレデレな様子の神田を見て少し戸惑いながらも、近く距離に思わず体が硬直してしまう。
「……静音ちゃん?」
そんな私の様子に違和感を覚えたのか、心配そうに見つめてくる彼女。
口が裂けても神田が怖いだなんて言えない。
恐れを口にするのは弱さの証。
恐怖心が体に出てしまえば意味ないのだけれど───



