危険な愛に侵されて。




耳だけでなく、首筋もなぞり遊んでくる彼。

慣れた手つきが私を感じさせ、そして反応を楽しんでいる。



時折その手が私を落ち着かせるかのように頭を撫でてくるから、抵抗しようという気持ちが湧かない。


もちろんこれも全部雪夜の計算通りだから本当にずるい。

手慣れている。


一方私はドキドキする気持ちが増すばかりで。
こんなの初めてだからどう処理すべきかわからない。


ただ触れられているだけなのに、息が苦しくなる。
嫌だ、こんなの。

自分が自分じゃなくなりそうで。


「や、もうダメっ…」

この気持ちは何だ。

全身に熱が回り、意地悪く笑う雪夜にすらも色っぽく感じられてさらに体温が上昇する。


どうしてそんなに余裕なのだ。
どうして私ばかり余裕がなくなって、自由に弄ばれて。


「恥ず、かし…」


限界が訪れた私はぎゅっと目を閉じる。

もう雪夜の顔をまともに見ることすらままならない状態なのだ。