危険な愛に侵されて。




「案外ウブな反応すんだ?」
「ちがっ…」

「何が違う?」


雪夜が額をくっつけてきて、さらにグッと2人の距離が縮まる。

キスをされそうでされない、焦れったい距離に顔が熱くなるのがわかった。


キスって、何を考えているんだ自分。


「や、やめ…」
「熱くなってるぞ?」

雪夜は私の頬に手を添え、温度を確かめてくる。
きっと彼にもその熱が伝わったことだろう。


「……ふっ、かわいいとこあんだな」

その結果、小さく笑われてしまいさらに恥ずかしくなる。


「い、嫌だ…離れて」
「なら俺のものになるって認めるしかないな」

本当に強引な人。
今だって強行突破しようとしてくる。


「認めないっ…」
「御園」

「……っ」


お願いだから、そんなに優しい声で呼ばないで。

自分だってわからない。
どうしてこんなにも感情が揺さぶられるのか。


キスすらされていないというのに。



彼は相変わらず額を重ねてきながら、今度は私の耳の形を確かめるかのようにして指でなぞってくる。

くすぐったいため、体がゾクゾクした。