危険な愛に侵されて。




『こんなガキのくせして、他の男にもああやってなびいて抱かれてきたのか?汚ねぇカラダだな』


今日の男の言葉が頭から離れない。
今も心に重くのしかかる。

きっと雪夜も思っていることだろう。


汚い人間だって。
復讐ひとつ叶わない馬鹿な空回り女だって。



「あは……馬鹿みたい、本当馬鹿」

今日は自虐しようか。
馬鹿な女だって嘲笑えばいい。


「こんな汚い人間、消えちゃえばいいのに」


もう復讐は諦めて。
このまま命を投げ出すほうが楽になるかもしれない。

そうだ、それがいい。


相手を殺そうとした刃をそのまま自分に向ければいいんだ。


「……鞄」

今すぐに消えてやりたい。


そう思い立った私は恐怖心なんてひとつもなく、鞄を探す。


それはすぐに見つかり、ドアの近くに落ちたような状態だった。


「御園、落ち着け」
「……っ、どいて」

ベッドからおりて鞄の中にある“刃”となるものを取ろうとしたいけれど。

雪夜がそれを許してくれない。