「ねぇ、認めてよ……あんたが両親を殺したんでしょう……?認めてくれないと私、どうすればいいの……なんのために頑張ってきたの…」
「……必ず見つけるから。
お前の両親を殺した人間は、俺が必ず」
語尾を強め、意志の強さを表す雪夜。
どこか悔しそうにも聞こえない声。
「……ゆき、や…」
やっぱり。
やっぱり雪夜ではなかった。
確かに引っかかることはたくさんあったのだ。
第一殺そうとした私を捕らえようともせず、再会してからもずっと関わってきて。
今日だって助けられて。
日に日に雪夜が殺したのではないという思いが膨らむ中、自分を保つためにはその事実をかき消すしかなかった。
だって本人も殺してないと言っていないのだから。
けれど今初めて、本人が口にしたのだ。
遠回しに自分は殺っていないということを。
「ああ……」
声にならない声をあげ、雪夜の和服を力いっぱい掴んで引っ張る。
いったい私は今までなんのために頑張ってきたのだろうか。
“無意味”という言葉が私の脳内を駆け巡る。



