「明日の朝練はオフね。ただ昼休みに体育館で全体ミーティングするから忘れないでな。なんか円藤が1年の方に話し回してくれたみたいだけど」

体育館集合だけでミーティングは聞いてないけど。

「はい!俺が後輩たちに伝えました!後輩たちに!!」

右腕をビシッと伸ばして、瞳はキラキラ輝いていた。
円藤先輩の言葉にサッカー部全体で笑いが起こる。

明るく素直で真っ直ぐな円藤先輩。
正直、自分とは正反対過ぎてまぶしく感じる。

色々と考えてしまうけれど、
ちょっとしたきっかけでセンチメンタルな部分が出てしまうのも、
もう癖になってしまっているのだろう。

なんだかなぁ。