「ねぇ下野さん。俺の事見てたの?」
あ、しまった。五十嵐くんに気づかれた、、
要のせいだ。あのばか。
「え!あ、いやぁ…。ね、寝癖がついてるなぁと思って見てただけだよ!」
咄嗟に言い訳をした。
でもほんとに髪の毛跳ねてるし嘘じゃない。
うんうん。大丈夫。
誤魔化せたと思う。
「え、ほんと。あ、ちょっと跳ねてる。寝坊したからだ。」
「可愛い。」
「え?」
しまった!心の声がつい漏れてしまった…。
「い、いや!なんでもない!」
五十嵐くんは少しムッとしているように見えた
。
「…可愛くないし。下野さんの方が可愛いし。」
そんなことを言っていた五十嵐くんには気づかなかった。