ない。 どこにあるんだろう?



お気に入りの猫ちゃんのヘアピン。


猫が好きで一目惚れして買ってしまったもの。


また新しいの買うかな…。



いやでも、もう少し探してみよう。




「ねぇ、さっきから何してるの?何か探し物?」



五十嵐凛くんだ。

見た目は少し可愛い系のイケメンで入学式から女の子達に人気があって囲まれてたっけ。


「あ、えっと、、」



そんな雲の上のような存在の人に声をかけられて普通に返事が出来る人を見てみたい。




「あの、ヘアピンを無くしちゃって。」



「どんなやつ?」



「猫ちゃんのヘアピンなんだけど、」



「探すよ。」



「いや、大丈夫だよ!帰りが遅くなっちゃうかもしれないし、見つからないかもしれないし。」


こんなイケメンに探させる訳には、、

だけど、


「いいから。2人で探した方が早く見つかる。」


「じ、じゃあお言葉に甘えて。」


「ん。」


見た目は可愛い系なのにすごくクールな感じがした。