しばらく抱き締められたままだった。
五十嵐くんの心臓の音が早い。
聞いているこっちまでドキドキしてしまう。
「今日さ、城田の家に行くの?」
「え!何でそれを!ま、まぁご飯食べにおいでつて言われたからね行くけど、、。」
「食べたらすぐに帰るんだよ。」
「うーん。どうだろ。私のお母さんが要ママとお喋りしてたら長引きそう…。」
「それなら下野さんだけ先に帰ったらいいんじゃない?」
「そ、それもそうだね。でもなんで?」
「…城田と一緒にいて欲しくないから。」
え、それって、、
「もしかしてヤキモチ?」
「そうだよ。俺どうやら独占欲強めみたいだから覚悟してね。」
う、嬉しい。
あの無表情の五十嵐くんがヤキモチを、、
「き、気をつけるね。」
「うん。お願い。」