「五十嵐くん。あの、助けてくれてありがとう。」



彼女って言われたのすごく嬉しかった。



もう1回言って欲しいと思ってしまった。




「うん。ねぇ下野さん。」




「ん?なに?」



「下野さんって自分が可愛いって事自覚してないでしょ。」


いきなりそんなこと言われて戸惑った。

私が可愛い?


絶対ない。そんなこと。


要には散々ブスって言われてきたし。



「いや!私は可愛いなんて思ったことない!」



「はぁ、いつも気が気じゃない。」



「え?」