靴箱で靴を履き替えていると
「あの〜下野ゆきさんですよね?」
いきなり知らない男子に声をかけられた。
サッカーボールが載っているTシャツを着ていたのでおそらくサッカー部だ。
スポーツマンって感じの雰囲気が漂っている。
「は、はい!そうですけど、何か…?」
「少しお話がしたいのでついてきてくれませんか?」
「え、あの…」
「あのさ。ゆきは俺の彼女だから。誰にもやらないよ。」
え、彼女…?
「え!彼氏いたのか〜。それも五十嵐凛じゃ勝ち目ないや。ごめん、下野さん!やっぱり何でもない!引き止めてごめんね!じゃ!」
結局誰なのかわからなかったけど、風のようにどこかへ行ってしまった。


