「ん。ありがと。」




あー。嬉しすぎる。



あ、でも何で私と帰るんだ?



そういえば方向逆だった気が…



「ねぇ!五十嵐くん!そういえば家の方向って…」



「お、ゆき。おはよー。あれ?五十嵐と何してんの?」



要に遮られてしまった。



あいつ……



「もう!おはよう!」



「は?ゆき何怒ってんだよ。」



「怒ってない!!今度アイス奢ってよね!」



「何でだよ!ま、そんなに欲しいなら買ってやらん事もない。」



「え、ほんと?じゃあ約束ね。」



「だめ。」




え…。五十嵐くん?



「下野さん。」



「は、はい!」




「俺がアイス買うから。」




そ、そんな!何で五十嵐くんが…。




「おー、五十嵐おはよ〜。ゆきの事は気にしなくていいぞ。俺がアイス買ってあげるから。」



「いい。俺が買う。城田は入って来ないで。」



「なんだよ〜。五十嵐まで怒ってよ〜。」



なんだかこんな五十嵐くんを初めて見る。



ちょっと怒っている気がする。




そんなにアイス買いたいのかな?