心拍数上昇中!!

「……借り物競争のお題ってこれ上層部が考えてるって聞いたんだけど…これまじ?」と夏川は、隣でお題を見て固まってる朝野に訪ねた。

「……そうだけど…」

「鬼畜過ぎない?」


「まぁ、人によりけり鬼畜だな…と、とりあえずお題のものを取りに行くか…じゃあ」朝野は、そう言い捨て走り出した。


走りながら朝野は、チラッとお題を見た

【可愛い後輩(笑)】と書かれてる

最後に(笑)が付いてる分、悪意しか感じないこのお題をどうしたものか

可愛いうんぬ関係なくとにかく後輩を連れて走ればいいということだ。だから、即に誰を連れて行けばいいかは、決まったもんだった。


「…ちょ…ザッキーいい?」

「ん?」彩花は、サンドイッチを食べながら振り向いた。隣にいる佐藤、松岡の二人は、これも美味しいわよ これオススメなの など言いながらおばちゃんばりに取り出していた。

「お題で、ついてきてほしいんだけどいい?」とお題の紙を隠しながらそう言うと彩花は、はいっと笑顔で言い立ち上がった。


「ヒデお題ってなに?」

「あーーーー…あとで説明します」そう言って俺は、ザッキーの手をとり小走りで向かったのだった。