心拍数上昇中!!

さほど、遠くには行ってないだろとは、思ってた。だから、一番近い自販機の所に行ったわけだが………
一人の男と話してる彼女がいた。男は、彼女と同い年ぐらいで妙に親しそうに話していた。
彼女の様子を見れば普通に楽しそうに話している。

年齢が近い異性と話すのが苦手 と言ってたが、彼女はなんも抵抗感もなく話している。

なんでだ、、

俺と喋る時は、目を合わしてもくれないし、避けるし

最近ようやく話せるようになってくれたことが嬉しかった。はずなのに…なんで、普通に話せるんだ?

そう思ったら妙にイラっときた

勢いのまま、二人の近くにいき、俺は彼女を隠すように割り込んだ。


「…うちの店員に絡まないでくれるかな?」そう言うと


「べつに、絡らんでないけど…急になんなんですか?…」男は、そう言って俺を睨む


後ろで戸惑う彼女を無視し


「キミ、あのスポーツ専門店の人だよね?こんな所まで来てもしかして、迷子かな?」


スポーツ専門店のチームは、ここよりもう少し先にある体育館を陣としている。

各チームによって陣は違く基本クジで場所が決定される。運が良ければ体育館で休憩することができる。しかも、近くに救護室があるから楽なのだ。

「は?ちげぇし、迷子とかじゃないので…そい…木崎に会いに来ただけです」男は、そう言って彼女を見た。チラッと彼女を見れば苦笑いしながら


「えーと、彼は…中学の同級生で夏川光太郎と言います。久しぶりに会ったので話し込んでしまって……」申し訳なさそうにそう言った。


「……そうなんだ」


「はい!」


「………」

夏川は、黙りながら俺を見て ほら、言ったろ?と言わんばかりのどや顔をしてきた。

なんなんだコイツ…


「あ、そういえば次佐藤さんたちですよね!?私写真撮るの頼まれてるので先に戻ってます!あ、夏川じゃあね!」彼女は、慌てながらそう言って駆け足で去っていった。


残されたのは、俺と夏川


「…えーと、あんたさ」


「…朝野だ、あんたじゃない。あと、お前より4つ上だから」


「あー、そっか…単刀直入で聞きますが、、
朝野さんは木崎の事が好きなんですか?」夏川は、そう言って俺を見た。


好き?


俺が?

「……………」


「俺は、木崎が好きです。一回は、諦めました。だけど、もう二回目は諦めません。例え、あなたが木崎を好きだとしても俺は、絶対譲る気はないです。それだけは、覚えてて下さい」真っ直ぐな瞳で俺を見てそう宣言する夏川。


「…恋愛をするのは別にいい…だけどなこれだけは言わせてもらう、もし木崎彩花を…木崎さんを泣かせるような事をしてみろ…シバくぞ?」にこやかにそして、威圧的な声でそう言う朝野に夏川は、蛇に睨まれたカエルのように固まった。すぐに我に返り


「………お互い宣戦布告したことですし、あなたが木崎をどう思ってるのかも分かりましたし、俺は職場にもどりますね。じゃあ」夏川は、そう言って去っていた。


木崎をどう思ってるか分かった?


何言ってるんだあいつは?


色々と思うことがあったがとりあえず俺は、みんなの待つ場所へと向かったのだった。