心拍数上昇中!!

ただ、鬱陶しくて
妙にヘラヘラしてて

ハッキリしなくて

のろまで

場の空気を読むことが苦手で

なのに俺より成績が上


それがひどく嫌だった…

だけど、からかう事 以外で木崎と関わることはあまりなかった。

いや、関わりたくなかったんだ…あの頃の俺は

それから二年に上がった頃、俺は…初めて木崎が走る姿を見た。

走る木崎は、とてもイキイキしてて

走ることが、大好きなんだなぁ ってすぐにわかった。


ただ、真っ直ぐ前だけを見て走ってるその姿は、とても凛としていて綺麗だった。
その姿に俺は、無意識にカメラのシャッターをきった。
それからだ…

俺が、口にした 風の子という なんともシンプルかつ中二病感が漂う呼び名を木崎につけてしまい 中学卒業まで木崎が俺と目を合わせることはなかった。

そりゃ、そうだ…


俺が、悪いからだ

その呼び名は、他校まで知れ渡ってしまったから