そこには、
一人の少女がベットの上に座って、
ラジオを、聞いていた。


それが、彼女に初めて会った時だった。

上品な顔立ちをしていて、
眼は大きくまつ毛が長い。
唇は、薄いピンク色で、
肌は、透きとおる白。
真っ黒な髪は二つに束ねて、
三つ編みしていた。

世の中こういう人のことを、
”美少女”と、
呼ぶのだろう。

そんな事を考えていると、

「女の子の部屋を、
覗くなんて感心しないわね。」

いきなり声がした。

その声が聞こえた方を向くと、

「げっ。」

口から変な声出た。

そこに、
さっき俺に馬鹿でかい声を、
ぶつけてきた、看護婦がいた。