そう自分に納得させて今夜は飲むことにした。

うん、イギリスでは18歳からOKなんだもんね!

アレックはふっと笑うと突然立ち上がり壁のスイッチを押した。

その瞬間プールの照明が全て消え、真っ暗闇の中に星と月だけが明かりを灯していた。

「アレック?」

「このほうが雰囲気でるでしょ?今夜は素敵な君の唇に乾杯だ」

そう言うとアレックはワイングラスをわたしに持たせ自分のグラスと合わせてカチンと鳴らせた。

そのままグイグイとワインを飲み干すアレック。

い、いいのかな…。

ううん、キスするって決めたんだもん、グイグイ飲まなきゃ。

暗闇の中でわたしはワイングラスを口につけると、グラスの半分ほどを飲み干した。

うわ……このワインおいしいかも!

ワインなんて飲みなれていないわたしだけど、とても飲みやすいワインに気持ちが高揚した。

そんなのんきな気分でいると、ガタンとイスが動く音がし暗闇の中アレックが立ち上がるのが見えた。

「カレン…君の唇、すごく色っぽい」

アレックの乱れた吐息が聞こえた瞬間。

わたしはあっという間に彼に引き上げられ抱き寄せられたかと思うと。

彼の唇にわたしの唇を


――――引き寄せられていた。