ヴァンパイア†KISS

次の日、サラから電話がきた。

「あの男の素性がわかったわよ。新人のモデルで21歳。これから売り出そうっていうモデルの卵ね。連絡はとれたんだけど、あの夜のことは秘密だからってほんとの事は本人に直接会って言いたいって。でも今は海外の仕事で1週間いないそうなの。だから1週間後に会いましょうって。カレン、それでいい?」

サラの話を聞いてほんとうに彼なのかよくわからなくなっていた。

ヴァンパイアがモデルなんて目立つことするだろうか……?

あの夜のことが秘密だなんて、なんか意味ありげでヴァンパイアっぽい気もするけど。

写真の彼はモデルと言われてもうなずける美青年ではあった。

「うん、わかった。1週間待つよ。サラ、いろいろありがとう」

サラにお礼を言いながら考えていた。

彼に会えばわたしが何者なのかわかるかもしれない、と。

ヴァンパイアである彼が、わたしが紛れもないヴァンパイアだと言えば、わたしは認めざるを得ないだろう。

ヴァンパイアだと言われて今までのわたしだったら嬉しいなんて思うはずもないけれど。

今のわたしは、正直どうなのかわからなかった。

彼にヴァンパイアだと言われれば、わたしはそれを……受け入れるかもしれない!!

でも……ママが言うように、人間でもヴァンパイアでもなかったら?

わたしは………



    ――――それが怖い!!