「……父さん…」
呆然とした顔で見上げるシエルの目前で。
ウルフは背中に突き立てられた剣を抜き、手を伸ばせば届く距離にいるエマを見上げた。
ウルフは、ワルツの時さながらに、太陽のような笑顔でエマに微笑みかけた。
「エマ……ワルツをもう一度、君…と…」
ワルツに誘うようにエマに手を差し伸べる。
そっと、ホールドするように。
「…ウ…ルフ……」
エマは括りつけられた手をもどかしげに揺らし、
顔をくしゃくしゃにして涙を溢れさせる。
ウルフの手がエマの頬をかすり、空しく宙を切った瞬間。
彼は、崩れ落ちた。
「…う…ウルフぅ…い…や…いや―――!!」
オズワルドが銀髪の逆毛を揺らしながらウルフたちのもとへ歩み寄る。
「……太陽は、落ちた。あとは、月が傾けば、全ては私のものだ―――!」
その時、バイオレットの霧の全てがシエルの額の三日月に集まるように吸い込まれていく。
シエルの瞳は、完全なバイオレットに瞬いていた。
静かに吐き出される声。
「……許さないよ。オズワルド」
呆然とした顔で見上げるシエルの目前で。
ウルフは背中に突き立てられた剣を抜き、手を伸ばせば届く距離にいるエマを見上げた。
ウルフは、ワルツの時さながらに、太陽のような笑顔でエマに微笑みかけた。
「エマ……ワルツをもう一度、君…と…」
ワルツに誘うようにエマに手を差し伸べる。
そっと、ホールドするように。
「…ウ…ルフ……」
エマは括りつけられた手をもどかしげに揺らし、
顔をくしゃくしゃにして涙を溢れさせる。
ウルフの手がエマの頬をかすり、空しく宙を切った瞬間。
彼は、崩れ落ちた。
「…う…ウルフぅ…い…や…いや―――!!」
オズワルドが銀髪の逆毛を揺らしながらウルフたちのもとへ歩み寄る。
「……太陽は、落ちた。あとは、月が傾けば、全ては私のものだ―――!」
その時、バイオレットの霧の全てがシエルの額の三日月に集まるように吸い込まれていく。
シエルの瞳は、完全なバイオレットに瞬いていた。
静かに吐き出される声。
「……許さないよ。オズワルド」


