ドクターはすまなそうな顔をすると、神藤社長を振り返り目で何かを合図する。
大きくゆっくりと頷いた神藤社長を見て彼はにっこりと微笑んだ。
「すまないね、デュオさん。ですが、悪い知らせばかりでもないのですよ」
デュオは表情を変えずにドクターを凝視し、
「ウルフの心臓の治療法でも見つかりましたか?それともカレンの血の発作を止める方法が?」
ドクターは傍にあった椅子に腰掛けるとゆっくりと口を開いた。
「……ええ、もしかしたらその両方が」
「!?」
驚いた様子のわたしに神藤社長が歩み寄る。
「カレン、君の血が鍵を握っている」
「わたしの血が!?」
ドクターが目の前に立ち尽くすわたしを見上げながら言う。
「ヴァンパイアの血はその凄まじいまでの代謝が特筆すべき特徴です。ですが、いったん肉体を離れてしまえばその代謝力は急激に衰える。それでも人間の血からすれば驚異的な代謝力ですが。だが、カレンさん。君の血はその肉体を離れてもその動きを止めない。試しに人間に君の血を輸血してみたが、その人間は驚異的な回復力をみせた」
「じゃ、じゃあ、ウルフをこのわたしの血で救える!?」
心臓が体全部になったみたいにドキドキして脈打っていた。
ウルフを救える!!
エマはどんなに喜ぶだろう……!!
ドクターは苦笑して先を続ける。
「心臓の傷はやっかいです。心臓の傷を治療するにはそれと同等の濃い血液が必要でしょう。同じヴァンパイアの心臓の血を捧げるのが一番効力があるはずです。ただし、そのヴァンパイアは命を落とすことになるでしょう。命を落とすことなく彼を救えるのは…カレンさん、完全なヴァンパイアになったあなたの血しかありません」
デュオが目を細めてドクターを見やった。
「カレンの血……。カレンの血は人間とヴァンパイアの血が混ざり合い普通のヴァンパイアが吸えばその境界線が分からずに人間の血の魔の氾濫によって命を落とすだろう。同様にカレンも生きてはいられない。つまり、カレンがヴァンパイアになることは不可能に近い」
大きくゆっくりと頷いた神藤社長を見て彼はにっこりと微笑んだ。
「すまないね、デュオさん。ですが、悪い知らせばかりでもないのですよ」
デュオは表情を変えずにドクターを凝視し、
「ウルフの心臓の治療法でも見つかりましたか?それともカレンの血の発作を止める方法が?」
ドクターは傍にあった椅子に腰掛けるとゆっくりと口を開いた。
「……ええ、もしかしたらその両方が」
「!?」
驚いた様子のわたしに神藤社長が歩み寄る。
「カレン、君の血が鍵を握っている」
「わたしの血が!?」
ドクターが目の前に立ち尽くすわたしを見上げながら言う。
「ヴァンパイアの血はその凄まじいまでの代謝が特筆すべき特徴です。ですが、いったん肉体を離れてしまえばその代謝力は急激に衰える。それでも人間の血からすれば驚異的な代謝力ですが。だが、カレンさん。君の血はその肉体を離れてもその動きを止めない。試しに人間に君の血を輸血してみたが、その人間は驚異的な回復力をみせた」
「じゃ、じゃあ、ウルフをこのわたしの血で救える!?」
心臓が体全部になったみたいにドキドキして脈打っていた。
ウルフを救える!!
エマはどんなに喜ぶだろう……!!
ドクターは苦笑して先を続ける。
「心臓の傷はやっかいです。心臓の傷を治療するにはそれと同等の濃い血液が必要でしょう。同じヴァンパイアの心臓の血を捧げるのが一番効力があるはずです。ただし、そのヴァンパイアは命を落とすことになるでしょう。命を落とすことなく彼を救えるのは…カレンさん、完全なヴァンパイアになったあなたの血しかありません」
デュオが目を細めてドクターを見やった。
「カレンの血……。カレンの血は人間とヴァンパイアの血が混ざり合い普通のヴァンパイアが吸えばその境界線が分からずに人間の血の魔の氾濫によって命を落とすだろう。同様にカレンも生きてはいられない。つまり、カレンがヴァンパイアになることは不可能に近い」


