ヴァンパイア†KISS

ルシアの部屋はとても上品に白で統一されていて、家具はあまり置かれていなくシンプルで美しかった。

大きな白のベッドがお姫様っぽくてルシアにぴったりな気がした。

「カレン、ここへ座って」

ルシアはベッドに腰掛けると、上目遣いにわたしを見てルシアの隣に座るように指差した。

「あ…はい」

ストンとベッドに座った瞬間。

フワリとした空気にのってルシアのいい匂いがしたかと思うと、わたしの唇はルシアの赤のルージュの入った唇に奪われていた。

「……ん…!!」

わたしは驚いてルシアを跳ね除けようとした。

でも、ルシアの柔らかい唇とは裏腹に、その腕の力は女の子のそれとは明らかに違い、とても力強かった。

わたしはそのままベッドに押し倒されると、さらに深いキスを受けた。

足だけがバタバタともがいて抵抗を試みるも、むなしく空を切る。

ガリ……!!

「……つっ!」

やっとキスをやめてくれたと思った瞬間、わたしの唇は噛まれ、一すじの血を流していた。

「…ル…シア…?」

ルシアはわたしを押し倒し見下ろしたまま、その唇に滴るわたしの血をペロリと舐め取った。

「…ふ…う…」

ルシアは快感を感じているような表情でその美しい顔をわたしの顔に近づけると言った。

「あなた、キスも血の味も最高ね」

「ルシア…?」