ヴァンパイア†KISS

その翌日。

ウルフガング、エマ、デュオ、カルロの4人は、地下房ガイアの入り口へとやってきていた。

「どうする?ウルフ。私たちは指名手配犯だが」

デュオが不敵な笑みでウルフガングを見やると、

「こういうのは、堂々と入るに限る、だろ?」

ウルフガングは太陽のような笑みで答えエマの手を握ると、颯爽とガイアの地下へと入っていった。

「昨夜は濃厚な時を過ごしたと見えて、オーラ全開じゃないか、な、カルロ?」

デュオが呆れたように言う。

「愛し合っているお二人を見るのが、私の幸せです」

カルロもデュオを置いて足早に中へと入って行く。

「やれやれ、用心することを知らないヴァンパイアもめずらしいな…」



ウルフガングたちが堂々とガイアの地下道を歩く中。

ヴァンパイアたちは目を丸くしてざわめくと、つかず離れずでその後を追い始める。

「ウルフ様はいったい何を考えていらっしゃるのだ?逃亡した身で堂々と戻るとは…!」

「あの女、ヴァンパイアのようだけど、金髪だわ。もと人間ね。なぜウルフ様はあんな女を…!」

ウルフガングはただ一箇所を目指していた。

その場所に自分の居場所がある。

そう確信して……。

ヴァンパイアになったエマを抱いたその時から、ウルフガングには信じられないようなパワーがみなぎっていた。

(この手をもう、離さない…)

ウルフガングはエマの手を力強く握り締めると、


――――「ヴァンパイア・キス」の門を開いた。