ヴァンパイア†KISS

ウルフガングは、「…ハ…ァ」と悩ましげに吐息を漏れさせると、唇を獣のように淫らに開き、エマの首にその牙を突きたてた。

「ズズ…ジュ…ル」という血を吸う音が地下牢に響き渡る。

エマはその音を聞きながら徐々に意識を取り戻していった。

(ああ、わたしは今、ウルフに血を吸われている……。感じる。もうすぐヴァンパイアになる自分を……!)

「ウルフ……。いいのよ。わたしをあなたと同じにして。たとえこのまま死んでも構わない。あなたのキスで死ねるなら、わたしは本望だわ」

その吸う血の量が、致死量一歩手前のヴァンパイアになる適量を迎えた瞬間。

「ジュル……!」という一際大きな音とともにウルフガングはその行為を止めた。

そして、何ももう我慢することはないという欲望が彼を満たすと、その血の滴る唇でエマの唇を一気に塞いだ。

(……なんて甘い血の匂い!ウルフ、わたしもやっとあなたと同じになれた…!)

ウルフガングは、時には舐めるように、時には吸い上げるようにエマの唇を弄ぶと、

「ん…ぁ…はぁあ…!」という我慢しきれないエマの吐息が漏れるのを待っていたかのように。

甘い血を滴らせる赤い果実で、一気にエマの唇を突き破った。

「…ん~ぅんん!」

エマは息も絶え絶えに、その血の滴る甘い果実を貪るように吸う。



そしてそのまま二人のヴァンパイアは、薄暗い地下牢の中。

お互いを躍らせるように衣服を脱がせあうと、

たった今、この世に生を受けたかのように、お互いの存在を確かめ合った。

そうして何度も何度もキスを交わす。

夜通し、何度でも。

最後にウルフガングがエマの中に入った時。

エマはもう、泣かなかった。

その代わり、ヴァンパイアとして初めてその言葉を口ずさんだ。



「ウルフ、愛しています」