ロンドン郊外、4月。
修道院近くの地下牢にて。
その奇跡の産声が鳴り響いた。
「う……おぎゃぁぁああ!!ぁあああーん!」
「エマ様、女のお子様です」
「……ありがとう、カーラ」
「エマ様!!お生まれになったのですね!!おめでとうございます!!」
カルロが嬉しそうに頬を紅潮させながらベッドに横たわるエマに駆け寄る。
「エマ様、お名前はどうなさるのですか?」
エマは母になった喜びの表情に少し陰りを見せると、寂しげに少しだけまつげを落とし、
「……ウルフに決めてもらうわ」
そう言って愛しい娘を抱きしめた。
奇しくもこの日は、エマの20歳の誕生日であった。
その1週間後のある夜。
地下牢を出ていつものようにデュオにエマの様子を報告すべく歩いていたカーラにつき従う影が月光に浮かび上がる。
「……うぅ!!」
カーラの首に吸い付く逆毛の銀髪の男の影。
カーラはだんだんと恍惚の表情を浮かべると、自らその男にキスをせがんだ。
「まぁ待て。今度たっぷりとしてやる。その前に仕事をしてもらおう」
「……どのようなことでしょう?オズワルド様」
オズワルドはカーラの首のバイオレットのキスマークを舐めながら、
「……エマの子を連れて来い。そしてウルフは死んだと告げろ」
「……はい」
オズワルドは至極嬉しそうに微笑むと、
「キスの刻印で精神を操る能力。今この能力を持つモノは私だけのようだ…。ユーゴよりもはるかに強力な刻印の力を私は手に入れた!!……女性限定だがな…くっく…」
そう言って、全ての月光を浴びるようにその両手を天高く掲げた。
修道院近くの地下牢にて。
その奇跡の産声が鳴り響いた。
「う……おぎゃぁぁああ!!ぁあああーん!」
「エマ様、女のお子様です」
「……ありがとう、カーラ」
「エマ様!!お生まれになったのですね!!おめでとうございます!!」
カルロが嬉しそうに頬を紅潮させながらベッドに横たわるエマに駆け寄る。
「エマ様、お名前はどうなさるのですか?」
エマは母になった喜びの表情に少し陰りを見せると、寂しげに少しだけまつげを落とし、
「……ウルフに決めてもらうわ」
そう言って愛しい娘を抱きしめた。
奇しくもこの日は、エマの20歳の誕生日であった。
その1週間後のある夜。
地下牢を出ていつものようにデュオにエマの様子を報告すべく歩いていたカーラにつき従う影が月光に浮かび上がる。
「……うぅ!!」
カーラの首に吸い付く逆毛の銀髪の男の影。
カーラはだんだんと恍惚の表情を浮かべると、自らその男にキスをせがんだ。
「まぁ待て。今度たっぷりとしてやる。その前に仕事をしてもらおう」
「……どのようなことでしょう?オズワルド様」
オズワルドはカーラの首のバイオレットのキスマークを舐めながら、
「……エマの子を連れて来い。そしてウルフは死んだと告げろ」
「……はい」
オズワルドは至極嬉しそうに微笑むと、
「キスの刻印で精神を操る能力。今この能力を持つモノは私だけのようだ…。ユーゴよりもはるかに強力な刻印の力を私は手に入れた!!……女性限定だがな…くっく…」
そう言って、全ての月光を浴びるようにその両手を天高く掲げた。


