ヴァンパイア†KISS

「エマ様、さっ早く!!」

研究所の長く暗い廊下を3人はひた走る。

「ここは何階!?」

「ここは5階のようだな、エマ」

ガブリ!

とブルースは何者かに腕を噛まれ「うぁ!」と悲鳴をあげた。

見ると、噛み付いていたのはカルロで、小鬼のような形相でブルースを睨んでいた。

「な、なんだよ!このガキ!!」

「エマ様と呼べ!この青い目の下級ヴァンパイアが!!」

「な~んだとぉ!お前こそ青い目の人間上がりの最下級だろうが!!」

「私はもともと人間だからいいんだ!お前は純粋なヴァンパイアのくせに、バイオレットの瞳も持てないじゃないか!」

「スト~ップ!!」

そこでエマが二人を制止するように腕を広げる。

「カルロ、やめなさい!ブルースも!大人気ないわ」

エマの気迫に気圧された二人は、

「はい、エマ様!」

と、同時に声を発した。

(なんで僕までエマ様……)

ブルースの嘆きをよそに、エマは「よろしい!」と満足げに微笑んだ。

その瞬間。

「………ぐっ!!」

エマは後ろから首を絞められる形で抱きすくめられると、苦しげな声を漏らした。


カルロとブルースが二人同時に叫び声をあげる。

「エマ様!!」