「〜〜ッ」

まるで布をかまされたように、エミリーは声が出せなくなった。

「ごめんね。すぐに終わらせるから」

僕は、エミリーの目の前でケイの命を奪った。ケイの血は、驚くほどおいしかった。バランスのよい食事をとってきたのだろう。肉の旨み、魚の旨み、野菜の旨みがバランスよく僕の舌を満たした。

「い、嫌ッ!!来ないで!!」

真っ青な顔をしながら、エミリーは抵抗する。僕は「かわいい…」と呟きながら、エミリーに近づいて抱きしめた。

「これで、僕だけのモノになったね…」

僕は、震えるエミリーの首すじに唇を強く押し付けた。