「私、大学を卒業したらニューヨークに行くわ」
「えっ?どうして?」
「モデルになりたいの。それも一流のモデル」
いつも俺の側にいて、励まし続けてくれた夏輝がそんな夢を持っていたなんて知りもしなかった。
「俺たち、別れるのか?」
「そうね」
あっさりと言ってのける夏輝。
「何か方法はないのか?」
「仕方ないじゃない。泰介ついてきてくれるの?」
それは・・・
今、会社を放り出すことはできない。
「今までありがとう」
夏輝は右手を差し出した。
男と女は思考回路が違うのだという。
男は目の前の現実優先だけれど、女は大きく先を見る。
その分感情的なところはあるけれど、いざというときに決断できるのも女性の方。
実際、この時の夏輝は一切の迷いを見せなかった。
「えっ?どうして?」
「モデルになりたいの。それも一流のモデル」
いつも俺の側にいて、励まし続けてくれた夏輝がそんな夢を持っていたなんて知りもしなかった。
「俺たち、別れるのか?」
「そうね」
あっさりと言ってのける夏輝。
「何か方法はないのか?」
「仕方ないじゃない。泰介ついてきてくれるの?」
それは・・・
今、会社を放り出すことはできない。
「今までありがとう」
夏輝は右手を差し出した。
男と女は思考回路が違うのだという。
男は目の前の現実優先だけれど、女は大きく先を見る。
その分感情的なところはあるけれど、いざというときに決断できるのも女性の方。
実際、この時の夏輝は一切の迷いを見せなかった。



