天然お嬢様の恋はどこまでもマイペース

それから1時間ほど。
ただ私のグラスだけが空いていった。

「いい加減にやめておけって」
5杯目のグラスを一颯さんに奪われた。

「返して、今日は飲みたいんです」

こんな時お酒に逃げるのは卑怯だとわかっている。
でも、止まらなかった。

「もうやめろって」
「イーヤッ」

私気持ちよくなっていた。

一颯さんともみ合いながら、思わず一颯さんのグラスに手を伸ばした。

「バカ、やめろ」
止めるのも聞かず、水割りを口にする。

「大丈夫、酔ってませんから」

実際かなり飲んでいるのに、今日は酔えない。
本当は酔っ払って現実逃避したいのに。