一颯さんは私にとって特別な人。
2年前、私を救ってくれた。
たとえ行きずりの関係だったとしても、あの瞬間私は幸せだった。
ブブブ ブブブ。
携帯の着信。
「ちょっとごめん」
一颯さんが席を立った。
どうやら仕事の電話みたい。
お店の片隅で、真剣な顔をしている。
「ねえ、君は一颯とも親しいの?」
「え?」
マスターに声をかけられ、びっくりした。
「ええ、まあ」
なんとも答えにくい。
「あいつら性格が正反対で、磁石みたいだって学生時代からからかっていたんだ」
「磁石?」
「うん。S局とN局。正反対だからひかれ合う」
「なるほど」
わかる気がする。
社交的で、器用な一颯さん。
真面目で、誠実な泰介。
私自身はあまり友達がいないから、泰介と一颯さんの関係がうらやましい。
「爽子さんって、一颯さんの彼女に見えますね」
えええ。
マスターがギロッと睨み、司くんは口をつぐんだ。
他意はないんだと分かっている。
けれど・・・
私の中で罪悪感が大きく膨らんでいく。
「あれ?どうしたの?」
電話から戻った一颯さん。
私の表情が曇ったのに気づいたみたい。
「何でもありません。マスターおかわり」
こんな日は飲まなくちゃやってられない。
2年前、私を救ってくれた。
たとえ行きずりの関係だったとしても、あの瞬間私は幸せだった。
ブブブ ブブブ。
携帯の着信。
「ちょっとごめん」
一颯さんが席を立った。
どうやら仕事の電話みたい。
お店の片隅で、真剣な顔をしている。
「ねえ、君は一颯とも親しいの?」
「え?」
マスターに声をかけられ、びっくりした。
「ええ、まあ」
なんとも答えにくい。
「あいつら性格が正反対で、磁石みたいだって学生時代からからかっていたんだ」
「磁石?」
「うん。S局とN局。正反対だからひかれ合う」
「なるほど」
わかる気がする。
社交的で、器用な一颯さん。
真面目で、誠実な泰介。
私自身はあまり友達がいないから、泰介と一颯さんの関係がうらやましい。
「爽子さんって、一颯さんの彼女に見えますね」
えええ。
マスターがギロッと睨み、司くんは口をつぐんだ。
他意はないんだと分かっている。
けれど・・・
私の中で罪悪感が大きく膨らんでいく。
「あれ?どうしたの?」
電話から戻った一颯さん。
私の表情が曇ったのに気づいたみたい。
「何でもありません。マスターおかわり」
こんな日は飲まなくちゃやってられない。



