「なんか付けてたみたいだけど、こんなところで何やってるの七星サン」



「あ、えと、別に…帰る方向同じだけ…」



「嘘でしょ七星さんもこっちなの?反対じゃないの?」


うぐっ…確かにこっち方面って帰ってるの仲井くんしか見たことないからそりゃ私もこっちな訳はないんだけど…


でももしここで『仲井くんの裏調査してましたー』なんて言ったら完全に私終わるよね…


流石に今回はやり過ぎたかもしれない…
人を付けるなんて中々悪趣味だ。


私はこれはやってしまったと黙り込んでいると


「俺のこと付けてきてたんでしょ?知ってるよ?」


「えっ」


ビックリしすぎて私は思わず仲井くんを見上げた
それと同時にその事についてはしっかり否定して私のこれからを死守しなきゃって思って…


「いやいや、ここまできて否定するつもり?」