迷惑なんて思ってないよ

晴人が逃げないようにしっかりと手を繋いでいる私がいた。逃げ出そうとしていたというのもあるんだけど、一度された事があると警戒してしまう。

「結華ちゃん。少し甘やかし過ぎているんじゃない?」

「たった一人の弟ですから」

「間違いがあってからじゃ遅いのよ?」

実の兄弟だからこそ、心配されるのかもしれない。これが両親が養子に取った血縁関係の無い人であったり、伯母の息子であったりしたなら状況は変わっていたのかもしれない。例えば、距離が近いけどそういう仲なのとか直球に訊いてきたんだと思う。でも、私たちは誰が何と言おうと血の繋がった姉弟だ。