迷惑なんて思ってないよ

ほら、やっぱり涙の理由はそうだった。好きだと言ってくれたけれど、それは私が彼の友達だから。友達として、素直に頼ってでくれない事が悲しくてあんな事を言ったんだ。
完走してから放送で終わりを告げられた体育祭。朝は肌寒かったのに、動いた今は丁度良いくらいで。
体育祭の打ち上げに誘われたけれど、遠慮させてもらった。今日はもう、凛太郎くんの顔を見たくなかったから。
知らない間に片想いをして、気付かれない内に失恋した。そんな日に思いを寄せた相手を見ていられるほど、私は強くない。私の心はそこまで出来ていない。少し俯き加減で帰路に着いた。どの道を通ったかは覚えていないけれどらきっといつもの道。だって曲がり角を曲がった晴人とぶつかったのだから。
誰かは分からなかったけれど、すぐに謝罪をした私に体調でも悪いのかと心配してくる晴人の目にも流れそうな涙があった。