迷惑なんて思ってないよ

本当の、血の繋がった弟として愛してくれる。今だってそう。この結婚式が終われば本格的に住み出す伊野先輩の実家に俺も連れていってくれると言ってくれている。俺を秘書に迎えてくれた理事長と伊野先輩、慶太郎先輩と五人で暮らそうと言ってくれている。たぶん、俺が姉ちゃんに言う前にもし良かったらと許可を取ってくれていたんだ。

「本当、仲が良いな」

「二人きりの姉弟だかんなー。俺らと一緒!」

「いや、俺らがここまで仲良かったら気持ち悪いだけだろ」

花婿の衣装を着た伊野先輩と見慣れない堅苦しい服を着た慶太郎先輩が控え室に入ってきた。そうか、もうそろそろ行かなきゃいけないのか。