「っあの、…たすけて、ください…」 か弱くて、けれど鈴の鳴るような澄んだ声。 見ると彼女は、子猫を抱えていた。 それも、自分だけずぶ濡れで。 .*・゚ .゚・*. 「本当に、ありがとうございました!里親探しまで手伝ってもらってしまって…」 申し訳なさそうに形のいい眉を下げて謝る…星川、さん。 絶対に彼女のせいなんかじゃないのに。