隼の隣にいて見劣りするようなことには絶対になりたくない。

ただでさえ彼は “美少年” として有名なんだから、彼女であるわたしがその評判を落とすことがあっちゃいけない。


なにより、隼のことが好きだから。
わたしが、彼に見合うわたしでいたいんだ。


きゅっと繋いだ手に少しだけ力を込めると、隼がこっちをくるりと振り向いて笑った。