「本当に、ありがとうございました!」 無事にかなり濡れていた制服も乾いて、 彼女が家に帰ろうとする頃には、雨も上がっていた。 雲ひとつない空が、今は恨めしい。 そして俺たちはまた交わらない人生を送りはじめた、つもりだった。