コーヒーのいい香りがしてきた。

恥ずかしすぎて、話題を変える。

「先生、コーヒー飲みませんか?ご飯も、食べましょ。おなか空きました」

「そうだな、綾は昼くってないんだもんな」



2人で、先生が買ってきてくれたお弁当やスイーツを食べ、コーヒーを飲んだ。



食べ終わって、テーブルを片付けてしまうと、なんとなく緊張してきた。

2人で並んでソファーに座ってるけど、今から、どうしたらいいんだろう。

どうするのが正解?お風呂準備する?一緒にテレビでも見る?テレビって感じでもないか。

DVD?いやいや、違うな~。寝る?いやいや、無理。やっぱりなんか飲む?



くすっ。先生が、笑う音がする。

「綾、考えすぎ。表情くるくる変わりすぎ。大丈夫、綾が元気になったから、俺は、帰るよ。ゆっくり寝なよ。ちゃんと、風呂入って、ベッドで寝るんだよ」

「え?帰っちゃうの?」

「今日は、帰るよ。このままじゃ、ほんとやばい。結構な限界なんだ、申し訳ないけど」

と、照れた表情で頭をかいている先生。



一緒にいたい。

先生に抱きしめられたい。

キスもいっぱいしてほしい。

抱いてほしい。