何度も何度もキスをしてくったり先生にもたれかかる。

先生が私を少し離して、顔をのぞきこんで来た。

きっと、顔は真っ赤・・・

恥ずかしくなり、うつむいた。



「綾、かわいい。俺だけの綾になってくれる?」

「・・・はい・・・」

「マジで?」

「・・・はい・・・」



「部屋、上がってください」

先生の袖を引っ張って部屋に入った。

先生をソファーに座らせて、コーヒーを淹れにキッチンに向かった。



なんだか、恥ずかしすぎて、先生の顔を見られない。

先生に抱きしめられて、キスをされて、私は、とても幸せな気分になった。

息のしづらさも、頭痛もない。

先生のおかげかな。

キス、またしちゃったな。昨日、始めてだったのに。もう、何度もしちゃった。

でも、もっともっとしてもらいたい。

もっと、抱きしめて欲しい。

頭の中で、ぐちゃぐちゃ考えていたら、後ろからふわっと抱きしめられた。



「あや、俺と付き合ってくれ。俺は、山形みたいにイケメンでもないし、背も高くない。でも、お前のことは大事にしたいんだ。ほんとに好きなんだ。一緒にいたい。ずっと、一緒にいたい。だめか?」



先生の声が、耳に流れ込んでくる。

「先生。私で、いいんですか?ちょっと前まで、ほかの人が好きだった。こんなでかいかわいくない女で。本当に私でいいんですか?」

「お前がいいんだ。お前じゃなきゃダメなんだ。ずっとずっと、お前のこと見てきた。山形のことが好きなのも知ってた。見てればわかる。ほんと、悔しかった。でも、もう山形のことは忘れて、俺のものになってくれよ。山形が忘れられないなら、俺を利用してもいい。一緒にいたいんだ。あやじゃなきゃだめなんだ」

「先生に抱きしめられて、キスされて、いやじゃなかった。むしろ安心できた。もっと、抱きしめて欲しい」

くるっと、向きを変えられて、正面から抱きしめられた。

「ありがとう。あや、大事にする。俺は、泣かせない」