「昨日、あやちゃん持ち帰ったのかよ」

山形が、朝イチ顔を見るなり聞いてきた。



「持ち帰ったとか言うな。部屋には連れて帰ったけど・・・今日は、取り合えず、休ませてうちに送って来た。」

「で、やったのかよ」

「やらねーよ。調子崩してんだよ。そんなときに襲うんて、お前じゃねえんだよ!」

「ったく、イケメンでもてるのに、好きな女に手出せないなんて。かわいいなーお前」

と、頭をぐちゃぐちゃかき回された。

「やめろ、俺もどうしていいかわかんないんだよ。あいつも、混乱してるだろうし。」

「おーかわいいかわいい。悩め悩め。でも、あやちゃんを泣かすなよ」



頭を抱えてると、山形が俺の頭をたたいて、医局を出て行った。