シンデレラは王子様に恋をした。


そんなシンデレラの前に魔法使いが現れて、シンデレラに魔法をかけた。


舞踏会でダンスを踊るシンデレラ。


満たされない心に、自分の本当の気持ちを見つけてしまう。


キレイなシンデレラに惹かれ始めていた王子様だが、迷うシンデレラを見て身を引くことを決める。


そんな王子様の優しさに背中を押され…


シンデレラは会場を飛び出した。


向かうのはあの場所。


たった一人。


自分だけの、たった一人の王子様の待つ、あの場所。








キレイなドレスなんていらない。


ピカピカのガラスの靴も。


髪を飾る必要もない。


ボロボロの服だって。


汚い靴だって。


乱れた髪だっていい。


カボチャの馬車が、カボチャとネズミだっていい。


あなたがいるだけで、それはキラキラ輝いて見えるから。










キレイの魔法。


それはこの世でたった一人。


あなたがかける、とけることのない永遠の魔法…










      さくらSide 《END》