こんな恋の話【短編集】






「は…?」


口を開けてぽかんとしている冬矢。


そんな冬矢を真っ直ぐ見据えて、もう一度繰り返す。


「冬矢が好き…大好き…」


「え、ちょ…え?何?どうしたわけ?大は?」


「違うの、ダメなの…。冬矢じゃなきゃ…。冬矢が好きなの…」


たぶん、意味不明なこと言ってるんだと思う。


冬矢の質問にちゃんと答えられてないんだと思う。


でもね?


今は、他に何も考えられないの…


ただ、あなたが好き。


それ以外何も…