こんな恋の話【短編集】






「冬矢が好き…!!」


静かな音楽室に響いたあたしの声。


目の前には大好きな人。


久しぶりに思いっきり走ったあたしは、息がハァハァいってそれ以上言葉が出ない。


目の前で目をぱちぱちしている冬矢は、驚きすぎて声も出ないようす。


沈黙が続くの中、あたしは息を整えてた。


そして、もう一度繰り返す。


「冬矢が好きなの…」