「ごめん…」 若い女の子向けの洋服屋の前。 走っていなくなったさくらは、俺を見るなり頭を下げた。 結局何に怒ってたのかはわからなかったが、わざわざ蒸し返す必要もないだろう。 またややこしくなるだけだ。 「ほら、行くぞ。」 「うん!!」 無愛想に歩き出す俺の後ろをチョコチョコとついてくるのを確認すると、奥に向かって足を進めた。