こんな恋の話【短編集】








あれから2年…






私は一人暮らしのアパートから、家に戻ってきていた。


それ程遠くない所にある実家。


それでも、私の実家の場所を知らない潤クンと、関係を終わらせるには十分だった。


あの手紙は、無事潤クンに届いただろうか?


手紙を読んで、潤クンはどう思ったかな?


そんな無駄なことばかり考えてしまう程、引っ越してからは毎日が穏やかで。


虚しさすら感じた。


何もない毎日の中で、思い出すのは幸せだったあの頃…


瞼に刻まれた、大好きだった潤クンの笑顔…












ねぇ、潤クン。


あなたは今、幸せですか?