こんな恋の話【短編集】






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「俺、志歩が好きだ。」


いつになく真剣な表情をした彼からの突然の告白に、驚きが隠せず思わず目を丸くした。


大好きな彼からの告白はすごく嬉しくて、思わず涙が込み上げてくる…


そうなる、はずだったんだ…


嬉しくて、嬉しくて。


なのに、私は笑顔を作ろうって必死だった。


声が震えないようにって、必死だったんだ…


「私も、潤クンのこと好きだよ…」


微笑んだ私に、彼は嬉しそうに顔を綻ばせた。


「でも……」


でも…


そんな彼に、私は残酷な言葉を口にするんだ…


「だから、春になったら別れよう。」





暖かい春風に


桜の花びらが舞った…




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