こんな恋の話【短編集】

ざわざわと騒めきたつ校内で、あたしの涙に気づく人なんて誰もいなかった。


“やったー!”


“これではれてカレカノじゃん?”


そんな喜ぶ声が痛くて…


逃げるように階段を掛けのぼった。


走って


走って…


ひたすら階段を上った。


やっとのことで最上階までくると


その突き当たりのドアを、体当たりでもするかのように力一杯押す。


すると、重たい扉が開いて…


屋上に辿り着いた。