こんな恋の話【短編集】






「何もしなきゃ何も変わらないぞ。いいんじゃねぇ?カッコ悪くても。星川に告白したときの陽二はさ、全然余裕なくて笑えたけど、すげぇカッコよかったよ。」


そうだ。


何もしなきゃ変わらない。


いつまで経っても変わらない。


いつまでも引きずって。


そうやって未練ばっかが重なって。


このままじゃダメだ。


カッコ悪いヤツになりたくなくて。


ダサいヤツになりたくなくて。


カッコ付けてみたけど。


結局上手くなんていかなかった。


あの告白のときみたいに、プライドとか全部捨ててぶつかりにいかなきゃ、気持ちなんて伝わらないんだ。


あの時みたいに…


「拓也、サンキュー。俺、もう一回ぶつかってみるわ。」


キミにもう一度。


どうしても伝えたいことがあるから。