「ねぇ、梨々ちゃん!髪型これにしよっ!」





スマホをいじくっていた寧々が画面を見せてきた。





写っていたのは、高校生くらいの女の子が猫ヘアをしてピースをして笑っている画像。






(正直、私には似合わないんだよなー。寧々くらい可愛かったら良かったんだけど。)






「うーん・・・・・・。」





「ダメ? やっぱり、寧々と同じのは嫌なのか・・・。」





寂しそうな顔をして今にも泣きそうな寧々。





ヤバい。早く訂正しなきゃ!






「そ、そんなことないよ!しよしよっ!」






パァっと明るくなる寧々の顔。





「うわぁ~!ありがとう梨々ちゃん!!」







「う、うん・・・・・・。」







(あぁ、また流されてばっかだ・・・・・・。)







私達は小学校からの親友で今日から中学生になる。